ザ・ブセナテラス

1997 ホテル・観光

沖縄におけるリゾートの重点整備地域として位置づけられた部瀬名地域に立地する本施設は、「自然と共存/自然への回帰」をテーマと考え、亜熱帯の日差しと風に格段を配慮し、沖縄の自然とうまく共存できる施設造りを目指した。

<風>「日陰で風通しの良い空間」という構成の下、風を取り込み易い様に建物を雁行させ、サッシュは出来るだけ省いた。風が通り抜け外部と一体感が感じられる空間作りをした。

<日差し>沖縄在来の材料であるスクリーンブロックを利用し昼間の強い日差しや、柔らかな西陽の光と影のドラマを演出した。また庇を深く取ることや、パーゴラの空間を設ける事や、多くの高木で木陰空間を作る事等により強い日差しに配慮した。

<海>沖縄観光最大の魅力である海を活かし、施設の様々なところにビューポイントを設け、また地形を利用し4階にロビーを設け、建物に入ると先ず目の前に海の大パノラマが眺望できるよう配慮した。