中小企業振興会館

2023 庁舎・オフィス

コンセプトは「企業の支援拠点として新たな歴史を刻む那覇商工会議所」。旧会館の老朽化に伴い現地での建て替えを行った。商工会議所機能、賃貸オフィス、コワーキングスペースを計画し、旧会館より1.9倍程度増床となる。

計画地周辺は、国道沿いに面する活気のある街と、低層建物側の落ち着きのある街の異なる2つの側面を持つ。賑わい拠点側にメインアプローチやホール、ラウンジなどを配置することで街への顔を創出しつつ、低層建物側はセットバックした上でスクリーンを設けることで圧迫感の軽減とプライバシーの確保に配慮した。旧会館の記憶と街並みを繋ぎ、人々が集うことができる空間づくりを目指した。

外部のスクリーンは伝統的な首里織の紋様をモチーフにした県産材料の超薄型PC板を活用し、紋様を表現する細かな凹凸やテーパーの調整を行った。そのことにより、環境負荷の低減とプライバシー確保の機能性と共に、季節や時間により建築に様々な表情を与えている。紋様のモチーフに込められた願いを纏う中小企業振興会館が那覇の街を彩る。