安護の浦港

2008 河川・海岸

安護の浦港は、座間味島の東側の安護の浦湾奥に位置する、地方生活港湾であり、主に地元小型船が利用している港湾です。西側から南側には安室島、阿嘉島、慶留間島及び外地島が、東側から南側には渡嘉敷島があり、南側の一部を除いてはほとんど島によって遮蔽されています。

本港は、現在物揚場(-2.0m)と船揚場の施設が整備されていますが、湾奥に位置しているものの冬季風浪または通常時での強風には波浪により船舶が揺れ、停泊及び入出港時に支障をきたしている状況であったため、防波堤の基本設計及び実施設計を行いました。

防波堤標準断面は法勾配1:2の捨石式傾斜堤としましたが、約180mの標準断面の防波堤を直線的に配置すると防波堤がいわゆる“沖一文字”となり、構造物の長大さが目立つ事になることから、緩やかな「曲線形」や「屈曲」さらに「重ね」を平面形状に表すことで、景観性を考慮した防波堤としました。