沖縄電力株式会社 本店ビル

2022 庁舎・オフィス

「将来を見据えた機能的なビル」「地球環境と人にやさしいビル」「適切なコストを実現するビル」の3軸をコンセプトにしたオフィスビルの建て替え計画である。

屋根が開放された中央の吹抜けは、建物全体に自然換気・採光を取り入れるとともに、テラスや屋外廊下で執務室と連続させることで、社員の憩いや交流を促すエコガーデンを形成している。

中庭から光や風の恵みを享受する一方で、台風に対しては躯体と十分な強度をもつサッシ性能によって対峙し、深い庇や遮光ルーバーを用いて沖縄の強い日差しをコントロールした。太陽光パネルやデシカント空調を採用し、省エネにも配慮している。

併設するエネルギーセンターと連携することで大型の高効率熱源機器の採用を可能にし、エネルギーコストおよび環境負荷の低減を図った。災害時のバックアップ環境も整備でき、二系統受電、基礎免震構造の採用なども含めBCPを強化した。