那覇ポートビルディング

2020 庁舎・オフィス

本施設は那覇市街地の幹線道路沿いにあり、玄関口となる敷地に沖縄らしいやわらかに感じられるテナントビルを目指しました。

外壁は伝統的な首里織をモチーフとし、数種類のデザインパネルを組み合わせて古典模様を作り出しています。

同色のパネルでもやわらかな陰影を作り出すことができ、見上げる向きや日差しの角度、時間帯によって古典柄の模様が少しずつ変化しながら沖縄らしい表情を街に映し出しています。

帯のような横強調の外壁は明るい色調とし、連窓ガラス面の色調を暗くすることで、彫りが深く白い外壁が浮かび上がります。

外構では総合設計制度を活用し、歩行者に配慮した安らぎの空間を提供すると供に、既存ガジュマルの大木を保存し、ヤシの木や足元の琉球石灰岩調タイルにより沖縄らしい雰囲気が感じられる景観づくりを目指しました。