とみぐすくネットワークセンター

2016 庁舎・オフィス

本施設は、豊見城市嘉数高台の閑静な住宅街に建つ、通信交換施設である。2008年、南城市に竣工した南城NC(ネットワークセンター)との2拠点化による相互バックアップ態勢を構築するため建設された。

外観は、周辺の住宅環境に配慮し、壁面後退やボリュームの分節化により圧迫感を与えないヒューマンスケールなデザインを意識した。エントランス外壁は琉球石灰岩張りとし、ベージュ色を基調とする柔らかな色調とした。一部、アルミスパンドレルを採用することで建物の表情に変化を与えた。

施設の安全性と信頼性を確保する為、高強度の耐震構造とした。電力・通信引込ルートは2系統を確保し、非常用発電と蓄電池・無停電装置による電力バックアップ設備とした。また、監視制御設備は本社や南城NCとの連携が可能な遠隔監視とした。

その他、LED照明や雨水利用システムの導入、通信機械室周囲に非空調のメンテナンススペースを設け、外部熱負荷を緩和するなど施設の省エネルギー化に取り組んだ。